ハイダイナミック・綾ノ町

大学へ向かう途中に綾ノ町という界隈がある。
過去、宿院山之口商店街と肩を並べたほどに
堺で繁盛した商店街である。しかし今はもうその面影はない。



阪堺線綾ノ町



綾ノ町東商店街・アーケード



綾ノ町東商店街・踏切


新聞で商店街の活性化についての記事があった。
綾ノ町の商店街も以前は凄い人通りの多かったが、
バブル崩壊後は衰退が激しく、マーケットも更地になり
今はそこに住宅が建っている。
過去を知っている人とって、この見事に寂れっぷりな風景は
驚くばかりか、街を語る昔話の感傷事となっている。


論文を書いてると「活性化」やら「まちづくり」やらと
「ものづくり」という曖昧な言葉が嫌いな自分でも、つい使ってしまう。
これらアヤフヤな言葉を使わざるを得ないもどかしさと、
この商店街を風景は、妙な虚無感を自分に感じさせる。


経済学を学ぶ自分から思うと、この風景の現状も
時代と経済の変化がもたらした結果なのは確かである。
私は昨年、幾つかの商店街を巡ってみた事がある。
活気のある商店街、例に漏れずの商店街、消滅した商店街…
不活性傾向にある商店街的産業個体にもいろいろあるんだな〜と思いました。

しかしそれら商店街も、今後も加速度的に衰退していくでしょう。
その主な原因は店主の高齢化や経営上の採算性の問題があります。
あと5年?10年?商店街のある風景を見られるのだろうか。

経済を学ぶ上で、商店街という産業の実体を生で観察できる
もう最後かもしれない時期に来ています。
いい勉強になりますので、探検するように歩いてみてください。