サステナビリティ


0限目「社会学概論Ⅰ」。
サステナビリティ環境保全
サステナビリティ」とは持続可能性、経済や環境社会学では
よく「持続可能な開発と発展」という使い方で良く出てくる。
今まで乱消費と乱開発で発展してきた人類社会を見直して、
限りある資源、貴重な資産をどのように利用して社会を発展(持続)させて
いくかということを再考する意味。
テーマを掘り下げるために愛媛県宇和島市遊子水荷浦の段畑の
重要文化的景観の登録にまつわる話や、
世界遺産紀伊山地の霊場と参詣道)についての
世界遺産制度と現場の齟齬についても触れる。


俺は毎年、その紀州の山奥に出掛けるのだが、
世界遺産に登録(2004年)される前後をよく覚えている。
地域の発展と経済的恩恵は計り知れないものがあった。
俺は世界遺産登録には反対であった。
所詮は経済発展の延長線上、文化やありのままの自然や貴重な景観を
別の意味で開発することでしかないと感じたというのが正論である。
けれど、自動的に自分がその地域に入り遊ぶということとなると、
その正論も何の説得力も持たないものになってしまった。
自分にとっては思い出の原風景は守りたいが、
それは勝手な思い込みと言われても仕方ない現実の前では何も反論できない。


1限目「経済統計論特殊講義B」。
収集したデータを分析してパワポで出せるように仕上げる段階に入る。


2限目「社会保障法」。
児童福祉法と幼稚園や保育園の相違、児童虐待の現状と方策について。
現代社会で渦巻く労働環境や家庭環境の変容は、
子どもの養育の事柄にも直結し、親の労働と子どもの保育についての
バランスが取り難くなっている現状を示唆する。
こうした労働・雇用・家庭・保育の環境が入り乱れる社会では、
政府の対策も遅れを隠しきれない。しかも財政が厳しい。
一握りの人間が優遇され、それ以外が厳しい状態に立たされるのは、
社会保障社会福祉の根本的理論に反する。
それは全体的な社会的および経済的発展の基礎もなさない。


明日は休講で、センター試験の準備となる。
21時55分下校
22時28分帰宅