真正性

よくわかる観光社会学 (やわらかアカデミズム・わかるシリーズ)

よくわかる観光社会学 (やわらかアカデミズム・わかるシリーズ)

真正性(オーセンティシティ・authenticity)
本来、観光地にある生来の物、つまりその場所の本物であることを意味する。
観光者向けに擬似イベント化された観光資源、メディアが演出した
観光情報と実際の観光地の実情との齟齬は、この真正性の定義で
よく議論される。本書では、大学のオープンキャンパス
ウェルカムな面と、実際に入学した現実との間に例えを述べ、
屋久島の自然観光では、演出した自然ではなく、演出していない自然を
演出しているという志向という応用的な見方も載せている。


大学のオープンキャンパスってなものは、俺の高校時代には無かった。
受験競争と偏差値至上主義という時代では、大学側も
「入りたければ入れば?来たければ来れば?」という感じであった。
それから間もなく、一部の私立大学が広告宣伝に力を入れて、
大学のレジャー化といわれるような風潮になったこともあったが、
市場競争主義が国公立大学まで及ぶ時代になって、
今やバブル期の就活のように買い手優勢なものになってしまった。
ある意見では、その大学の内実を知りたければ、
オープンキャンパス以外に、普段のその大学の雰囲気や様子を
散歩がてらに見学するほうがいいと言っていた。
学会とかで他の大学へ行くことがあるが、設備面や公衆衛生面で
極めて印象が良い。無論、そうしたことだけで大学を評価することは
できないが、受験者側がそうした大学の中の本物を見極めようと
することも、これからはアリなのかなと…。


あと、最近の通天閣・新世界の様相も興味深い。
この頃、串カツ屋が乱立して、そこら辺に開店している。
以前はパチンコ屋や、よくわからない品物を売っていたテナントが、
豪華絢爛ギラギラ新世界の名物でおまっせぇー!!!ってな感じで、
乱立する串カツ屋を見るたびに、この真正性いついて考える事がある。
以前の新世界の風景や街の歩き方を知っている人は、
この真正性について、どう考えるのだろうか。


今日は、みっちり3限分を発表付きでこなした。
明日の課題をこなしつつ、まぁまぁ充実した日だった。
2部の明かりも元気よく点いていた。
21時33分下校
22時04分帰宅