尼崎巡検

文学部の地理学野外調査実習に参加する。
今年度は伊丹〜尼崎と尼崎南部周辺という2コースである。
院生(しかも経済研在籍)ながら、現地説明もこなす。
自分が担当するポイントは、国道43号線の環境問題と、
その国道建設の歴史的経緯と国鉄尼崎港線廃線という
都市の中心の移動と都市圏間の変貌である。
オマケで国道2号線を走っていた路面電車である阪神国道線
車輌の見学も入れてみた。



これが阪神国道線を走行していた71型電車である。(水明公園)
金魚蜂という愛称で親しまれたらしい。



国道43号線の道意交差点。大型車の交通量が多い。



このように、遮音壁や緑化ゾーンを設けて騒音などの対策をしている。
かつて排気ガスや騒音の公害でよく知られる国道43号線の実情を
よく知ることができる構造物である。




かつては尼ヶ崎駅(後の尼崎港駅)があった場所である。
尼崎のターミナル駅であった頃、貨物線の工業と関係した駅があった頃、
そして今は緑地ゾーンとなってしまった現在と、その景観変化は激しい。

線路が僅かながらに残っている。
メジャーで軌間を計測すると、1,067mmであった。
つまり狭軌の値、国鉄(JR)の軌道であることを証明する。



道路と庄下川を挟んで、旧城下町を探索する。
江戸期の町屋を再現したような現代建築が現れる。
調べると尼崎市市営住宅であった。
城下町であったというイメージを意識したのだろうか。


こうして巡検が済んで、阪神尼崎駅前にて全員集合して、
新歓を兼ねたコンパを催した。
文学部2回生、主催する3回生、何かと忙しい4回生、
そしてM&Dの院生と教員とOB、異端児(俺)を合わせて総勢40名くらい。
なかなかいい宴会であった。経済学部・院ゼミとは違う雰囲気である。
参加して本当に良かったと思う。