駒井家住宅


昨日、京都へ行って来た「駒井家住宅」である。
1927(昭和2)年竣工である。占領期には接収されたことがあるので
見学と調査を行った。占領期における一般住宅の接収物件で、
このように見学できるところは珍しい。

この住宅は京都帝国大学の教員であった駒井卓先生の居宅であった。
現在は財団法人日本ナショナルトラスト等で管理され、一般公開されている。
http://www.national-trust.or.jp/properties/komaike/k.html


いろいろと接収による改修の跡を探る。
この廊下の突き当たり、階段踊り場の扉の向こうは、
シャワールームだったらしい。
1階の風呂(長州風呂)を取り壊し、そこを何に使用したかは
分からないが、何故にシャワールームを中途半端な場所に設置したのだろうか?
占領期の軍属関係のレジテントでは、シャワールームの設置、
暖房給湯の常時稼動、水道水の需要が戦前期日本ににおける
湯・水需要とは極めて異なった要求がなされていた。


隅から隅まで調査しました。





歯車は天井のロフトへ上がるための収納階段を出し入れするための機構である。
専門的(マニア)な質問を相談員の方にしたが、
いろいろと有益な情報が得られた。
また一度、京都に行く予定が出来た。


ここら辺は、なかなか独特の風情のある建物が多い。
銀月アパートとか…。