「本学本館地区暖房用暗渠の調査について」の写真をチョイスしていた。
この写真は暗渠に入る前のブリーフィング時に撮影されたものである。
全員が見ているのは、私が仕入れた暖房用暗渠の配管図である。
今年の3月末に刊行される本学の『大学史資料室ニュース』の
原稿を書いたのだが、肝心の図面が出てこなくて、
前から何度か探していたが、やっとこさ出てきた。
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図題:「大阪市商大 (本館・図書館)暖房地下配管図」
縮尺:1/500
製図者:大阪調達局不動産部不動産調査第二課
出所:JPNR4455 大阪調達局 返還財産引渡調書 15の内8
作成年:不明(昭和27〜31年度中)
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いろいろ調べていて、「GHQ大阪市立大学占領地図」も
写真で記録しておいた。
日本敗戦後、大阪商科大学(今の大阪市立大学)の杉本キャンパスは、
占領軍により接収された。
そうした実情の一部を調査したのが、前の出した紀要論文であった。
占領軍による接取期は「キャンプ・サカイ」であり、
第279米軍病院であった。
簡単に言えば、朝鮮戦争の勃発で傷病兵の収容先として、
キャンプ・サカイは占領軍により極めて有効に使用されたのである。
占領期の本学の様子を明らかにした研究は、少なからずともある。
実際にどのような様相であったのかは、
返還財産引渡調書などの史料を何度も見ていると、
大学という場所が、米軍施設(基地)として完全に使用されていたという
経験を生々しく知ることができるであろう。
暖房汽罐室という誰も見向きもしないマイナーな建物や、
暖房用暗渠というゴキブリの巣窟であるジメジメとした遺物や、
GHQ大阪市立大学占領地図という大学の黒歴史を曝け出すような史実を
明らかにしていると要注意人物としてマークされるんだろうな。
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