東西線新案


堺市が新しい東西交通網の代替案を出した模様だ。

                                                                                            • -

堺市東西連携 LRT・レーンバス案】

堺市は11日、府道堺大和高田線にLRT(次世代型路面電車)か
専用レーンを備えたバスを運行させて、市内を南北方向に走る
4本の鉄道を東西方向に結ぶ連携軸とする案を示した。
東西連携軸を巡っては、堺大和高田線の南に並行して走る
市道大小路線にLRTを設ける計画が白紙となった経緯があり、
事実上の対案。


大小路線にLRTを敷く計画は、2009年9月に初当選した
竹山修身市長が中止を決定。市は今年度から、市民や専門家による
「市公共交通検討会議」を設けて公共交通のあり方を総合的に話し合っており、
11日の第2回会議で堺大和高田線の案を示した。

市は東西連携軸で南海本線堺駅や同高野線堺東駅などを結びたい考え。
大小路線は両駅間が2車線なのに対して堺大和高田線は4車線で、
東西にも延伸しやすいが、堺駅からは300メートル以上北にそれている。
大小路線は歩行者優先のシンボルロードにするという。


会議では、委員から堺大和高田線にする理由を問う意見が相次ぎ、
継続して議論することになった。
市は今年度内にルートを決め、続けてLRTやバスの採算性を検証する方針。


(2011年8月12日 読売新聞)
[出所]
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/osaka/news/20110811-OYT8T01244.htm

                                                                                            • -


LRTを導入した計画案が廃案になってしまったが、
堺市にとって長年の悲願である公共東西交通網の実現は、また進みつつある。
確かに「横の線」が無いから結構面倒な事が多い。
だから、大正期から東西線の敷設は考えれていたんだが、結局実現しなかった。
都市開発・計画について、この街は何らかの重い課題を抱えている。
前出した「堺の歴史-都市自治の源流-」でも近代からの都市計画において、
いろいろ述べられていた。住む人間にとっては難しい問題である事は確か。


長い歴史を持つが故に、悩ましい問題も多く、
余りにも進み過ぎた開発で、後戻りさえもできない哀しさ。
例の本を読んだりして考えた、堺市の都市計画の感想については、
時を改めて、ちゃんと述べたいと思う。