役務

新聞で地熱発電についてのコラムが連載されている。
http://sankei.jp.msn.com/economy/news/110818/biz11081814510009-n2.htm
確かに地熱発電は環境にもいいし、日本のような火山国では打ってつけの
発電方法であるが、原子力に代替できるほどまでには課題が多い。
地熱の様々に巻き起こる問題点については、新聞記事でも
本でも容易に把握できる。経費や発電能力から見ても
単純に原子力に取って代わる存在としては、まだまだ程遠い。


また、地熱が取れる所は観光地周辺が多く、温泉事業者との問題や
景観、国立公園と絡む法的問題、また実際の環境負荷も未知数である。
地熱や温泉は環境史や環境倫理学とかでは殆ど対象にはならない。
つまり自然という一次的存在を当初から対象としている事が多く、
こうした社会現象を自然と人間の間で捉える事が難しい。
むしろ経済学や社会学の方が得意かも知れない。
温泉や地熱を取り上げて問題点を掘り下げながら、環境に重点を置いて
考えて行こうとした場合、何の意味があるのかと思われるけど、
人間が絡む以上は何らかの新たな現象が起こるはずであり、
単純な発想と時の流れで簡単にシフトするものであっていいのかどうか、
よくよく調べてみるには、いい懸案かも知れないと考える。



今日はまた掃除して、午後から学内へ向かう。
今日の経済法は企業結合における競争制限効果と競争促進効果、
市場画定を見る仮想的独占者テストの例題、
カルテルや入札談合に接触する法的要件についての講義。
商品と役務という言葉が出たが、経済学でいう財とサービスに近いな。
分野に拠って捉え方や幅が違うから、こうなるんだろう。


そして、一号館裏で昨日見たネコは…

またよく寝てました。


21時57分下校
22時29分帰宅