妄想を働かせ…


学内にでも…と考えて家を出たが、何だがいつもと違って行きたくない。
方向転換して、堺博物館へ向かった。
中学生の頃、よく自転車で走った道を思い出しながら行く。
大阪女子大学の脇道を通っていくと近道なんだが、
府立大と合併して空き校舎となったキャンパスは荒れ放題だった。
もうすっかり廃墟モードでした。


企画展では空襲や疎開で破壊される前の堺の街並みを記録した
展示を行っていた。入館料は学割で100円。
「堺の近代-郷土画家岸谷勢蔵の作品を中心に-」というものだが、
現在と全然異なる風景に、今の堺の姿を重ねることが難しい。
戦争で堺の街はかなり変貌した。もう既に何がどこにあったのかを
正確に表すのは極めて難しいし、文化的歴史的景観もなくなった。
もはや歴史的景観も海岸の自然景観も失ってしまった堺では、
昔の堺を勉強することが苦痛で仕方なかった。
小学生の頃から昔の堺のことを聞かされたが、そんな面影などはどこにもなく、
あるのはクルマと工場とコンクリートの防波堤では、
全くの無意味、妄想働かしてくださいのように感じていた。
妄想好きだったから、俺は耐えれたのだな。



さて続きのレポート。
倫理学概論、ホンマこれよぉ〜ワカラン。