深刻


今日は学情がいつもの月末閉館であるが学内へ行く。
ちょいと用事があるのだ。寧ろ、時期が迫ってしまったので、
思いきって此方から用事を片付けたく思ったからそうしたのだ。
避けたいから後々にしてしまったから、深刻に思うのだ。


やはり全般的に深刻な話であった。
当の本人(俺)は深刻な顔をしていないのだが、心は深刻であった。
そう言えば、この頃深刻に考える事が多い。
この御時世、人に頼る事なんて滅多に出来ないほど世知辛く、
売り市場より買い市場、勝ち上がるには内実よりウケ狙いが必要なのだ。
紙一重の才能があるならまだしも、普通の努力をしても報われないのだ。
今必要なのは相手の警戒心を解く口の上手さと、先んじる器用な狡猾さなのだ。


既に深刻な事柄に遭遇しても柔和に対応する年代に俺は来ている。
しかし困った事に、俺はそうした対応が出来辛い立場にあるのだ。
カネとか地位という問題じゃなく、俺は同じ舞台に上がっている以上は、
軽々しくていい加減な事は言えないのだ。同等に深刻なものとして
受け入れて認めて考えていくしかないのだ。


俺は希望というものを棄ててきた。否、棄ててるようにして棄てなかった。
その分、いろいろな痛い事もあるが、絶望するよりは自己責任で何とか凌いだ。
人の武勇伝を聞かせたり、期待感をチラチラさせて高飛車になる身分では
無い俺が深刻なこと対してに何も言う資格は無いのだが、
先を切り開くのは希望という光と、自分を大切に思う心の明るさが
暗闇の一寸先を照らし、微々たる歩を進める原動力になるものであると
訴え続けるしかない。深刻な人も深刻な事柄に遭遇した人も
今少しだけ希望を信じてみよう。

勇気を出させるようなネタがこれしか浮かばなかったけど、大丈夫だ。