終戦記念日

今の子どもたちは、アメリカと戦争していたなんで
知らないし、なぜそうなったのかよく分からない…

なんていう事をよく聞いていたので、教育実習中に
それとなく生徒に尋ねてみようと思ったが、それはできなかった。


せいぜい俺が言えたのは…
人類の進化の過程で、打製石器から磨製石器へと道具の製造技術が進歩し、
そして様々に得た叡智で生活を豊かにし、
そして現代に続くわれわれの生活を実現させた。
道具の進歩は人々を幸福にもするが不幸にもする。
電球が発明されて夜でも安心な生活ができる、
鉄砲で戦国最強の軍団に勝利する、核兵器で戦争を終わらせる、
単純に考えても、道具の使い方で、その道具がもたらす意味が
変わってくる。
歴史を学ぶ意義とは、過去の人々がどのような方法で生き抜いていき、
そしてどのような選択をし、そしてどのような結果をもたらしたのかを
知りつつ、なぜそうなったんだろうかということを調べながら、
今の時代を、どう幸福なものにするかを考えることなのである。


…ってなくらい。
言えただけでも良かったのかどうなのか、
選択が間違ってなかったらいいが、生徒の期末テストの結果が
いいものだったら、先生も幸福である。