堺鉄砲館

今日はどうしても学情へ行かなければならない。
向かう道すがらで旧堺市街を探検した。



旧堺地区の北側と東側の一部は、第二次大戦の堺空襲で
焼け残ったので、こうした古い建物が多い。
しかし、観光地のように街並み保存の対象ではないので、
近年はどんどん取り壊しが進んでいる。



この建物は線香屋。結構有名である。
原田泰治の絵にも描かれ、朝日新聞日曜版に掲載された。

【出所】 薫主堂 『朝日新聞 昭和57年6月6日 原田泰治の世界・雨上がり・堺 大阪』


それで堺鉄砲館というところを訪ねてみた。(入館料100円)
個人の町屋を借りて火縄銃の展示をしている。

実際に銃を手にしたりできるし、詳しい解説をしてもらえる。




銃身の長さや重量にもよるが、足軽隊にものは軽く使いやすいが、
ある程度威力が求められる銃は結構重い。



弾丸は鉛製である。実験で鉄板に当ててみたのがあったが、
100mでは当たらずに80mまで接近したら、漸く命中したという。
命中率はかなり悪かったらしい。弾丸が鉛製で、発射威力も
現代の銃と比べれば低いので、簡単には貫通はしないらしい。
むしろ当たって弾丸が潰れて兵士にかなりの致命傷は与えたようだ。
80mでこのような感じなので、有効射程距離は180〜200mだったらしい。
何発か一斉に撃って、誰かに当たればよいという感じなので、
狙いを定めてというより、当てずっぽうで迫る大群に一斉射撃して、
敵の戦意を挫くような兵器として使われたようだ。
鉄砲があっても、実際には50m前後での接近戦だった。

あと刑罰に用いる痛そうな鉄棒や…

火薬を入れたタイ製の壷が展示してあった。いちおう全て本物。

こうして本物を見たり触ったりするのは、いい勉強になる。
今度は実際に射撃してみたい。


さて学情で8階にある資料を下ろしてもらったり、
データベース検索で時間を費やした。
閉館後、いろいろ作業していたが雨が降ってきた。
今日は暖かいのでマシだが、やはり雨の下校はツライ。
17時35分下校
18時10分帰宅