信太の森


火曜日は1限だけの日、そして一週間で唯一息抜きできる日である。
講義後の昼飯後に、今日は和泉市巡検に行っていた。
まずは、信太森葛葉稲荷神社へ行く。


大阪市阿倍野区や京都にも、安倍清明ゆかりの神社があるが、
ここは清明の誕生に縁深い地である。

葛の葉狐、信太妻、清明の母親である。


恋しくば尋ね来て見よ 和泉なる
信太の森の うらみ葛の葉



浄瑠璃や説経で有名なくだりであるが、人間と動物の婚姻、
異種婚姻譚では代表的な伝説である。
演劇的な表現として目にするのは近世になってからだろうが、
障子に文字を逆から書いたり、逆さに書いたり、口で書いたりというのは、
人間と動物、逆らえぬ境界とその反動のようなものが
何となく伝わってくる。


この神社には、大きな楠の大木がある。
樹齢2000年とも伝わり、二枝に大きく伸びる御神木は夫婦円満・良縁成就の
御利益があるとのこと。
この大木にピンポン玉が乗っていると思ったら玉子であった。


本当の理由は分からないが、この楠の木に白蛇が棲んでて、
そのための供え物なのかな?


この後、近くにある聖神社という所も訪ねてみた。
本殿は1604年(慶長4年)の建立。堂々とした古びた桃山風建築である。

今日は古風で静寂な神社巡りができて良かった。
再び学内へ戻って、雨が止むまで課題を仕上げていた。
運良く、帰りは雨が止んでて助かった。だが、そろそろ梅雨入りが近い。
21時58分下校
22時30分帰宅