今日は3講義。
今週末に尼崎へ巡検へ行くので、その資料作成の最終段階。
あと現地で細々とある用件について下調べしておく。
二週間後に再び英書購読の担当となるので、そろそろ読解作業に入る。
担当するところは、いつもより1.5倍ほど増量となる。
鍛えられた分、翻訳スピードも随分早くなったが、正確さは相変わらずイマイチ。
- 作者: 平川南
- 出版社/メーカー: 吉川弘文館
- 発売日: 2012/11/01
- メディア: 単行本
- クリック: 2回
- この商品を含むブログ (4件) を見る
飢饉や公害などという様々な分野をカバーしているのだが、
読みやすいし、環境史というものに触れるにはいいかもしれない。
ただマクロ的な視点が多いので、研究するとなると難しい。
飽くまで興味と参考と教養のための環境史入門としてお薦め。
講義中に夜間課程の廃止について議論があった。
勤労学生のための課程としての本来の役割を終えたという理由や
大学のグローバル化、社会人教育の大学院レベルへのシフト、
優良な大学生確保という大学間競争の激化、すなわち少子化、
経営事情などを鑑みて、夜間課程の廃止は時代の趨勢である。
しかしながら、夜間課程という特殊なニーズの存在や
2部(夜間・定時制課程)の学生の多様性や存在意義は、
それを潰すことににより失われるのであって、例え本来の昼間課程を
増員増強したとしても、また社会人教育の高度化といっても
学術的な高度化なのか、キャリアアップ的な高級化なのかが
判然としない点を考えると、明らかに無限のポテンシャルを
無視しているとも言えなくも無い。
優秀な人材は、ひとつの質を高めれば倍増して生まれるのではなく、
幾つかの巣箱があって、それぞれに生まれてくるものである。
実際に、夜間課程で学部を過ごした経験から考えると、
夜間課程の正負がよく分かるし、その分だけ可能性も知っている。
既に市大の夜間課程が閉課するまで時間の問題である事実を思うと、
如何ともし難いし、消極的な感想しか言えない訳である。
【三鷹の森 雑記帳(2008年5月9日記事)】
http://observers.way-nifty.com/blog/2008/05/post_7bed.html
【Hijicho(2012年12月14日記事)】
http://hijicho.com/?p=11033
「勝利の方程式」 確かに要領と機会とモチベーションを駆使した
優秀な現役学生は数多くいるし、そして彼等は2部生であることに
抵抗感がない。というよりも与えられた境遇を上手く使って
人生の設計図をシッカリ描いて、大学生たる効用最大化を図っている。
成績とか就職先がどうとかと言うよりも、
如何に大学が与えてくれる機会を駆使して便益を得て、
それを最大化させるために、躊躇することなく実行する。
つまり、大学というところを最小限のコストで最大限の効用を得るするならば、
俺はやったと思っている。だから何の思い残しも後ろめたさもない。
人材を育てる「成長の場」というのは、質ではなく量ではなかろうか?
22時00分下校
22時29分帰宅