観光と切っ掛け


昨日、新世界で有名な写真店「ニコニコフォト」にお邪魔して、
いろいろお話を伺ってた。突入訪問したのだが、歓迎していただいた。
その時にNHKの方が訪れて、ポスターをくれた。
新日本風土記「大阪 通天閣と新世界」という番組の宣伝と取材の御礼だとか。
http://www.nhk.or.jp/fudoki/#.Uj16YUaumPg.hatena
http://www.nhk.or.jp/fudoki/130920broadcast1.html


通天閣新世界界隈の昭和30〜60年代は、大阪の住人でも
滅多に訪れることの無い場所であった。
橋爪先生の戦前期、酒井先生の戦前と戦後直後と加えてディープな側面を
照らした先行研究はあるが、それからの時代の研究、
そしてその頃の写真を含む資料を調査整理するのは、これからのものである。
映画館がパチンコ屋になり、そして串カツ屋になっていくという
大まかな流れと、歓楽から観光へとシフトしていく街が現代の新世界である。
こうした流れがいいのかと憂慮する声もあるし、
これが時代の流れと流れていくままに構えようとする声もある。


ニコニコの社長とお話して、新世界が今のような観光地へシフトし出した
経緯の感想を尋ねたら、番組の影響で観光バスが乗り付けてきて
一般客がどっと増えていったらしい。(NHKの「ふたりっ子」の影響)
2006〜2007年頃も、観光バスが大挙して通天閣の下に止まっていた
記憶があるが、確かあの頃は三丁目の夕日に代表されるような
昭和ノスタルジーのブームがあった。
観光地は外からの圧力、波のように押し寄せる契機があるのだろう。
それは1970年代にあった国鉄のディスカバージャパンも同じである。
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