不発弾

次に、堺空襲で焼け残った古い町並みを巡検した。
1945年の空襲では、主に旧市街の中央部と南側が焦土となったが、
北側や東側に一部は焼け残ったので、現在でもかなり古い建築物を
見ることが可能である。主に阪堺線綾ノ町駅〜高州神社駅の界隈である。















最後の町屋建築にある刃物工房は、見学がウェルカムな雰囲気なので、
機会があれば訪れてみたいと考えている。
長らくそのまま商売として活用している建物もあれば、
住居として、何らからの観光客向けの仕様であったり、
中には賃貸しているものもある。(募集中も何軒かあった。)


この界隈がイナカである自分であるのだが、既に本拠はないでの余所者である。
昭和初期?に建てられた古い家がそうだったんだが、
そのすぐ裏の路地でよく遊んでた記憶がある。
路地に鉄の塊が露出ていて、それに飛び乗ったりして遊んでいた。
子どもの間で、その鉄塊を「バクダン」と呼んで遊んでいた。
後年になり、その場所を整地する時に、その「バクダン」が
本物の米軍の不発弾だということを後で知った。
投下して爆発していたら、今の俺は存在していない訳である。
踏んだり叩いたりしてたけど…余程悪運が強いんだろうなぁ〜俺。

不発弾 (講談社文庫)

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