ボイラーの件


今日は教授とボイラーの件で談義していた。
大学史資料的にボイラー施設は、いいネタになるそうな。
今のところ書けそうな点は…
大阪商科大学杉本地区におけるモダニズム建築群の中での、
機関室(ボイラー室)の位置付けとその構造・変遷など。
そしてボイラーが大学施設の中でどのような価値評価をもち、
使用されていったか。
また、各ボイラーの撤去後の顛末や機関室のその後について。
ボイラー自体の構造と性能について。
機関室が、どういった経緯で改築され、2部サークル専用棟になったのか。


本館地区機関室(第4合同部室)にはボイラーが2機据付けられていたようだ。
2階部分はなく、完全ガランドウの構造であった。
ビリヤード部がある場所はボイラー技師の控室兼寝床。
お風呂や押入れ、便所もあった。因みに便所は汲み取り式。
ジャズ研は石炭庫。(ボイラーは重油燃焼という仕組みのようだが?)
2部写真部のある側には地下室(ポンプピット)があった。
今も地下空間があるのか、埋めたのかは不明。
改修で2階部分を作るために鉄骨枠組を設置して部屋割りしている。
この建物、外壁部以外に太い3本の柱があるだけで
空間を支えているのである。地震には学内で最も強固なものかも知れない。

総じて言えることは、生協・便所・食堂・一号館に近い
学内の超一等地という立地で、申し分ない耐震構造という物件である。
弱点は、夏サウナで冬は冷蔵庫、オバケが出るくらいである。
竣工は昭和9〜10年ごろ。もうそろそろ築80年。