資料でみる一号館の歴史

文学研究科でシャロン・ズーキンの論文である
「ジェントリフィケーションとヌーベルキュイジーヌ」という
訳出したものを要約して発表した。
現代の都市における文化的・経済的な側面をもつ
都市再生の社会学的見地、ジェントリフィフィケーションの
発生理由や様々な影響や特徴を改めて勉強できた気分である。


大学史資料室との2部関係資料の見学の段取りと、
試験監督するTAの書類引き取り、あと経理面いろいろ。
会社勤めしていると全く面倒でないどころか気にすることもない
年度末の年末調整やら確定申告やら源泉徴収やら…面倒で至極嫌だ。


大学史資料は表に出せないが、参考文献や所蔵での資料を
可視化整理しておいた。
来年度は建物関係で紀要を書く予定があるので、
暇なうちに整理しているのだが、一号館はメジャーな存在な反面、
担当する汽罐室とボイラーの話はマニアック過ぎるかも知れない。
よって一号館の紹介。




一号館竣工当時の写真。(昭和9年
竣工祝賀会では万国旗で飾られた一号館、カワイイ写真である。
今と違って建物も少なくスッキリしたキャンパスであった。
【出所】上:友恒会百年史(1990年) 下:大阪市立大学百年史(1987年)






1960年代後半から1970年代前半にかけて
学生運動が最も激しかった頃の大阪市立大学校舎。
一番上は今は無き3号館(全学共通棟)。いかにもってな感じ。
以下は時計塔を死守しようと何故か燃える有様。
一号館正面玄関は、随分と荒れていた。
どこの教室も研究室もかなり荒らされたようだ。
確か地下室資料にも、そうして破壊された校舎の修繕記録のような
資料があったと記憶している。その写真は1969年頃である。
【出所】上3点:大阪市立大学百年史(1987年) 最下1点:産経新聞(2009年2月20日



以下は動画資料。一応言っとくが、俺はこういう主義者ではない。
『連帯を求めて孤立を恐れず 力及ばずして倒れることを辞さないが
力を尽くさずして挫けることを拒否する』かぁ…。

いよいよ超近現代の一号館。





バブル経済が訪れようとする直前の一号館の写真。
椰子の木が低いしモサモサしている。
一号館はコンクリ剥き出しで、所々はげている。
撮影は1987年〜1989年頃と思われる。
【出所】2部写真部




一号館改修の様子と、その完成直後の写真。
バブル経済到来で市の予算も潤って大学設備も充実していった。
今ある新しい建物は殆どこの頃に建造されたか、または改修されたか
という経緯である。バブルに感謝。
【出所】2010年11月3日に学情展示であった写真



そして今の一号館。東大や京大のアレのように
決してゴツくないが、スマートでいい感じである。
しかもいまだにバリバリ現役で使っている登録有形文化財である。
【出所】個人蔵(2013年5月12日撮影)