土日も学情が開いているというのは、真に有り難いことだ。
また8階の資料閲覧室で篭ってたが、お目当ての資料が見つからん。アレ?
それと教授と前からよく話をしていた富塚清の著作を読んだ。
富塚清は動力機関の研究者としては有名である。
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今こうして読んでみると、端的に明快にモノを述べている。
富士重工業が生産していた「ラビット」が1968(昭和43)年に生産中止
(二輪車事業から撤退)し、その後は現在の4大メーカーが主力の
二輪車市場となった。
これがラビット。自分が子どもの頃からラビット一筋な場所がある。
これ以降、原付という大需要と小型二輪車以上の需要という
各メーカーが鎬を削るような生産競争をする時代となる。
富塚氏が国内のスクーター市場が外国と比較してショボイ原因を
幾つか語っておられたが、私にも心当たりがある。
免許制度や通行区分、移動手段として四輪車の登場や二輪車を
使用する目的が生活から趣味へと強く変更した点もあるだろう。
125cc前後、250ccクラスのスクーターが注目を浴び始めるのは、
1990年代半ばくらいだと記憶している。
二輪車イコール跨ぐモノという既成観念から外れだしたこと、
それに制動や燃費についても十分な性能を発揮したモデルの開発があったりと、
急速に市場に浸透してきたように思う。
しかしそれよりも同時に、国内二輪車需要の急激な落ち込みと、
インジェクションや触媒を装備しなくてはどうにもならないようになった、
排気ガス規制で、ラインナップも縮小した。
今のメーカーのラインナップを見ていると、選択の余地がない。
1980年代は凄かったのにな〜と懐かしむこともしばしば。