世迷言

「車検切れ救急車116回出動、患者搬送も 堺市消防局」
http://www.asahi.com/articles/ASJ1H4FH7J1HPPTB003.html


自賠責切れの1〜2ヵ月前に、当該自賠責保険会社から通知が来るだろうし、
任意保険の方も、検査満了日をよくよく把握しているはずである。
事務方の管理の不都合があったかも知れないが、
実際にこうしたことは、継続検査にかかわる側(整備工場)
からの指摘で分ったことが多かったりすることもある。
だがね…当該車両には車検ステッカーや車検証(自動車登録検査証)があり
随分前に気付けた筈である。
毎日あんなけ磨いて事前の基礎点検(バルブ・ホーン・ワイパーetc)
をしていていて使用者は何故見抜けなかったんだろうか?
一体、ドコを診ていたのだろうか??
(…と、現場の工場で働くベテラン整備士はそう思うはず)。
だが、無車検・自賠責切れ・任意保険未加入といった車両は、
実際にあるといえばあるし、走っているといえば走っている。
何故なら車検受も保険の継続も、あくまで自己責任であるからだ。
いずれにせよ、現場が恥をかいて、全責任は使用者が負う。


転落バスの件は、メカ的に幾つかの原因を列挙できるが、
調査を待つしかないような感じがする。
かなり前の三菱の件の説明のようではなく、
省庁や当該メーカーの報告、振興会の技術関係冊子や新聞報道が
素人でも専門分野でも分かる迅速かつ明解な説明が行われることを期待する。
くれぐれも専門家でも理解に苦しむ模式図で図示したり、
現場や制度のことを熟知せず、国家資格や実務経験が全くない
自称専門家にコメントさせて説明しようとすることはしてほしくない。
今のところ、メカ的なことではない別のところの原因が濃厚らしい。
NHKクローズアップ現代「検証 スキーバス事故」
http://www9.nhk.or.jp/gendai/kiroku/detail02_3754_1.html



以上は、昔そうした現場に居た人間の世迷言であるから別に気にしなくてもいい。

裁かれる三菱自動車

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