教員採用就職ガイダンス

今日は授業に出向く前に「教員採用就職ガイダンス」に行って来た。


まだ1回生のペーペーなのに行って来た。
大阪府大阪市堺市の採用案内がある。
今回は大阪府の採用案内。20人くらい来てたかな?
殆どが4回生か院生、1回生は無論私一人。
団塊の世代と呼ばれる先生方が大量退職される
傾向にあり、採用数は年々増加傾向にある。
しかし、科目別に見ると相変わらずと言ってよいのか
凄い競争率である。
例えば中学社会科11.4倍、高校地歴25.2倍。
私の採れる免許は地歴か公民なので、難関である事に変わりない。

最近の教員採用にも工夫が凝らされているようで、
模擬授業試験もするらしい。
いろいろと説明を聞いたが、現代社会の学校事情にマッチした
教員を獲得したい意向はあるようだった。

最近の学校事情は所によりけりだが難しいらしい。
私の高校時代の同輩の子供が今年になって小学校に上がった。
その同輩が言うには、中学からは私立、中高一貫の学校へ入れたいらしい。
彼は自営でそれなりの年収はあるが、私立となるとやはり出費は嵩(かさ)む。
『何で?』と聞いてみた。

『最近の中学ってサ、荒れてんのよ…。
授業は喋りまくり暴れまくりで、先生といったら
黙々と黒板に向かって、書いて話して授業を流すだけ。
(らしいのよ、ウチの校区。)
注意もしない、叩くもしない、話もできない、しないって
学校に子供をやる事にサ…まぁ、私立の方がシッカリしてるし。』

そんなに今の公立の中学は荒れてる…というか病んでるのか?
確かに先生という職業も厳しいらしい事は分かる。
体罰ダメ、モンスターペアレンツ、教師の質的問題など、
結構メディアで報じられているし、教員免許更新制度導入も
教師としての立場や資質の見直しを迫られている。

採用では若い教員(大学and大学院卒業即採用か数年経過後の採用)が
多く、データで持ても25歳以下の採用が多い。
同輩との意見交換で、そのような社会経験皆無及び数年くらいで
果たして子供の人生の大事な場面を真に考え、親との折衝に柔軟に
絶えうるのであろうか?という事を耳にした。
親という人は、どんな教師を望んであるのであろうか?
教師というのはどんな教育と学校運営をしたいのか?
即断できない解答が、いろいろと自分の頭の中を過(よ)ぎった。



『おいオマエ!学校の先生になれ!』
同輩は俺にそう言った。
そんなに簡単になれるのならやってみたいが、
『お〜それイイネ!』と快諾。採用は別として教員免許は
取得する方向とした。それに大学で教員免許は現役時代の計画でもあったし…。
でも、同輩の意見を聞いて、思った事がある。



『どんな教師が本当に欲しいのか?皆が求める教師とは何なのか?』




採用も所詮は成績次第なところが多い。
無論、教員としての基本的資質と科目に対する教養力は絶対である。
ガイダンスを聞いて、「子供が好きだ」という教師としての認識は
良く理解できるが、教師という職業は公務員、見方によっては
サラリーマンであるにしても、求められる要素が最近になって
高くなっている気がします。受動的ではなく能動的要素を
よく求められる職業に確実になりつつあると思います。
同輩が私に『教師になれ!』と言った言葉が、最近の日本の景気事情や
社会で安定した職業と収入を見込める身分がいいというニュアンスも含め
その裏に『今の教師で頼りない。社会経験豊富な人材に委ねたい。』
という…まぁこれは同輩が私の人生のバックボーンを知っているからこそ
そう言うのであろうが、教育委員会も親も世間も、
頼りになる先生を求めているには違いないと思う。
頼りになる先生とは???
よく考えてみたいと思う。


私が教員免許取得を目指し、採用試験受験を考えている事は、
今の時点では、今後の人生の一翼として捉えていますが、
この4年間の大学生活でよくよく考えて勉強していきたい事柄であるのは確かです。