本番試験第一日目


試験が始まる少しの時間だけ、別のことをしていた。
学情はデパートみたいに人満杯だった。
座席もソファーもウィステリアまでも・・・。



後期試験「西洋史通論Ⅰ」。
ボスニア編入によるアウスグライヒの危機対策について、
民族やら言語やらで戸惑った。
パリの大改造については、参考文献も読んでいたので
「知るところを述べた」が、どう評価に影響するかは不明。
都市というのは、人口増加と諸産業の集積が増すと、
経済や文化の飛躍をもたらす反面、公衆衛生や物理的循環麻痺をもたらす。
そのために、多くの大都市は大胆な都市再開発に出るのだが、
完全であった試しが極めて少ない。
不完全のままで、取り合えず完了という場合もあれば、
全く予期しなかった新たな諸問題も起こしてしまう。
そうした例をパリの大改造でも垣間見ることが出来る。
但し、公衆衛生に関しては向上するので、
パリの上下水道の進展は、汚物で塗れたパリを一新するいい機会であった。

まず単位は大丈夫だろう。
授業検討会に出てしまったくらいだから、本当はいい評価を期待したい。



集中して過ごす時間は結構短く感じる。
全試験終了後に慰労会でもしようかと、
同期生と段取りの話して終わる。


21時50分下校
22時28分帰宅