敗北を抱きしめて ―第二次大戦後の日本人

敗北を抱きしめて 上 増補版―第二次大戦後の日本人

敗北を抱きしめて 上 増補版―第二次大戦後の日本人

敗北を抱きしめて 下 増補版―第二次大戦後の日本人

敗北を抱きしめて 下 増補版―第二次大戦後の日本人

ジョン・ダワー著『敗北を抱きしめて ―第二次大戦後の日本人』
先生から薦められて読んでいる。
修士課程での研究は、「占領期」というものの本質を探り、
その歴史的位置付けを行おうというものである。
それを接収不動産(占領軍が駐留のために必要とした施設・物件)という
建物と、それに付随した改修工事から見ていこうというもので、
これらは調達要求(PD:Procurement Demand)により発生している。
接収不動産はJPNR、改修工事はJPNK(初期)となる。
(JPNは中央調達を意味するが、場合によっては地方調達で地域別記号
によって表記された。京都の場合はKYTEとなる。)
こうした、ややこしいことを史料と現地調査から調査分析し、
調達要求というものが、どのような傾向と特徴を持っていったのか、
そして、実際の接収不動産にどのような改変がもたらされたのか、
それが、当時の日本にどのような影響をもたらしたのかを明らかにするのである。
論題に社会経済的影響という広い目線をテーマにしたので、
口頭試問でよい発表ができるようにと、その本を紹介して頂いた。
口頭試問まで、あと1週間なのでどこまで読み込めるか分からないが、
これまで実証的観点から占領期研究はしてこなかったので、
楽しみながら読んでみようと思う。
そう言えば、この文献にも随分とお世話になった。

調達庁『占領軍調達史−占領軍調達の基調−』1956年