廃部届

ここのところ、先々の準備作業で忙しい。
またにはゆっくりと部室で昼寝することさえままならない。
本日、正式に大学院修了を確認した。
また、長らく面倒みてきた留年生も無事卒業できたとの報告を受けた。


この部室、旧ボイラ室コタツ研究室は快適な空間であった。
また、常駐しているとヒョッコリ誰かが来る。
ヒョッコリ来るというところが重要である。
先の学生も「ヒョッコリ」であった。
近年、経済学部の留年率は増加傾向にあるらしい。
その留年の理由のはっきりとは分からないが、
単純な単位不足や就活の不順という理由では説明できないことがあるようだ。


そうした中で、ヒョッコリと来る人のことを思い出す。
自分は快適な空間を自由勝手気ままに使ってきたという
「得」をしたが、ヒョッコリと来た人は「得」をしてくれただろうか。
利害関係さえ良ければ、全ては上手く回るのである。
だれも「損」をしませんようにと未来を思いつつ、
廃部届を作成した。