2部課程の大切さ

「遅番感覚で大学へ?関西圏私大唯一の夜間学部生の思い」
http://osaka.thepage.jp/detail/20151226-00000004-wordleaf?pattern=1&utm_expid=90592221-53.VZ6ayMaKRiWhaKPJy2Fg4A.1&page=1&utm_referrer=http%3A%2F%2Fosaka.thepage.jp%2Fdetail%2F20151226-00000004-wordleaf%3Fpattern%3D1%26page%3D3


ウチの大学は、2008年に第2部課程の募集停止を決定し、
2009年度の入学生が最後の新入の第2部学生となり、
先の決定通りに2010年度からの募集は行われなかった。
最後の入学生が正規課程の年限で卒業したのは2012年度にあたる
2013年3月である。現在も第2部課程は留年等の事情による
残滓(この表現は好きではない)によって存在している。
計算上、2016年度の卒業生を最後に第2部の学生はゼロとなり
正式に廃止となる。


何かを情報として押し出す時、何かしらのバイアスがかかるので、
紹介した記事も一概に「そうか」とはいえないし、
第2部課程の学部を出て、それからいろいろ見てきた経験で
客観的に見据えて考えると、第2部課程そのもの
あるいはそれに代替した形でもある社会人大学院について
必ずしも「夜学」あるいは「別の事をやりながらの修学」というものは
すべて理想の域にあるとは考えていない。


しかし、「夜学」あるいは「別の事をやりながらの修学」という
人生の機会は一般的に捉えられている大学という所を経た機会とは
異なるものを育むことも事実である。
そして多様性や独自性を求めようとする?大学という場なら
第2部課程という場所の存在も、ある意味で希望はあるのではないかと思う。


思い起こせば、学部時代の第2部課程では、面白いヤツも居たし、
驚くほど優秀なヤツも居たな。
面白いヤツとか、変わったヤツが居ないと世の中は委縮すると思う。
自分は第2部という存在に本当に感謝している。
http://observers.way-nifty.com/blog/2008/05/post_7bed.html


さて、その本学の第2部はというと、講義形式の開講と事務組織は
今年度で終了するようである。「実状を把握して」そうなる。
来年度から夜中に一号館の教室の明かりが灯ることもないだろうし、
第1部の学生が第2部の講義を受けることもできないだろうし、
2部の事務が単独で存在することもないらしい(と聞いている)。