接収解除直後の大阪市立大学杉本学舎を撮影したフィルム

平成28年度の研究員のお仕事は、
出世したのはしたんだが、勤務回数もそれほど多くなく、
現場もゴタゴタしていて昨年のようにバンバンとデジタルアーカイブ
作業が出来てる訳ではない。


一応、実績としてアーカイブの作業は数をこなさないとならんのだが、
それよりもオリジナルのデータの発掘が必要不可欠であることが
昨年度の作業で分かったので、資料室アチコチを発掘作業して
いろいろな珍しい過去の遺物をサルベージしていた。


その1つに市大杉本学舎が占領軍から接収解除された直後の様子を
撮影したフィルムが出てきたのも、地道にサルベージしていた成果である。
フィルムは1955(昭和30)年頃のものだと思われる。
富士フィルムのネオパンSSなのだが、かなり綺麗に残っていた。
酢酸臭くなく、ハトロン紙に巻いて通気性のよい箱に納めていたことが
幸いしたのだろう。いろいろ調べて確認したが当時のフィルムであるようだ。
35mmと60mmのフィルムが混在していたが、今回は35mmフィルムの
保存から取り掛かった。全190コマあり、トリミングや露光不足で
表に出なかった写真もあるので興味深い。


市大100周年の事業の中で偶然にも資料室に収蔵されたものだが、
このフィルムはおよそ60年の歳月を経て目の前にあるかと思うと感慨深い。

"キャンプサカイ"・"キャンプ堺"・"CAMP SAKAI"・"279th general hospital""SAKAI ARMY BASE IN OSAKA JAPAN"・"接収不動産"・"接収された大阪市立大学""占領軍・"進駐軍"・"米軍"・"大阪商科大学杉本学舎"・"朝鮮戦争"・"KOREAN WAR"・"学舎返還運動"