ずっとそばにある本 ②『秋に寄す』芸術新潮(1988)

今日は特別勤務。

いつもと異なる雰囲気での職場であった。

長らく居ながら、さまざまな先生とお話をしつつ、

こてまで言葉も交わさなかった先生方とも交流する機会も得た。

 

そうした中で、たまたま「美術(科目)」の先生と交流した。

その交流は、コチラは地理学、アチラ美術(科目上の建前)として、

いろいろなお話ができた。

たまたま、「野々村仁清」についてお話をしたので、ここに記す。

『秋に寄す』、芸術新潮、1988年10月号、定価1,000円

「日本の秋」といえば…ということを意識した雑誌である。



その中に「野々村仁清」の作品があったのを覚えている。

「月とススキ」、「武蔵野と雑木林」、「村落と里山」…
美意識と対面して、経済や開発を主に考える私にとって、

その先生との会話は、新鮮かつ素直であった。

なお、この雑誌には「山暮し 秋の味」という項目がある。

この「玄米おにぎり」が、この本の30年を経ても「憧れ」である。

執筆者は、具は「鮭」か「梅」とあり、嫁は「おかか」もいいという。
いずれにぜよ、「タクアン」は必須。

いつか、これを思いっ切り食いたい(頬張りたい)と願って30年か…。

私はこの本を、いつまでも、売らないし、捨てないし、貸したり、譲らないであろう。