ずっとそばにある本 ①『色の歳時記』(1988)

これまで、断捨離の一環として大量の本の処分もしてきた。

やはり本が体積・重量ともに大きな存在であった。

何冊かの研究本まで処分してきた。
何年も塩漬け状態であった本、勢いで外に出した本など

数を数えきれない。

そうした中で「これだけは譲らない」ものが幾冊かある。

 

『色の歳時記』目で遊ぶ日本の色

朝日新聞社編、昭和58年初版、昭和63年第14刷、定価2,600円

この本との出会いは、地元の図書館であった。

何度か借りては返すということをした覚えがある。

購入したのは、1989年か1990年頃だと思うが、

当時はバブル景気全盛期でありながら、ビンボーな生活をしていた。

そうした中で、2,600円の本を買った。

「色」にも言葉通りに「色々」あり、日本の風土、伝統、文化、季節とマッチングした

色の解説や写真が面白かった。赤・白・黒・青・緑、黄・紫など、

日本の文化のなかでは、これだけの種類があるのだと感嘆した。

 

私はこの本を、いつまでも、売らないし、捨てないし、貸したり、譲らないであろう。