留年するということ

大学というところでは、「留年」という事に悩まされているらしい。
2部(夜間)というところに居た性質なのか、ピンと来なかったが、
1部、いわゆる普通の大学教育課程での、ここ最近の留年率は高いらしい。
正確に本学で統計をとったデータは見たことは無いが、
長らく在籍していると、その留年という言葉をよく聞くようになった。


留年にもいろいろあって、ポジティブorネガティブな面があって一概に
いえないが、悩ましいのは大学教員にも理解しがたいネガティブな面である。



以前に留年するか、あるいはしそうな学生の事で相談を受けた事がある。
先生が対応に苦慮したことで相談を受けた訳で、自分としても驚いた。


大学進学率が50%を超え、景気は90年代や2000年代の一時期の
厳しさと比べれば良い傾向で、就職率も高いことを考えると、
留年の数も多くなるのはそうかも知れない。


ただ、ネガティブな留年状態が退学・除籍となると、
これはこれで悩ましく、本人の将来性を考えると避けるべき事態である。


今は良いが、30歳代・40歳代になった時の事、再就職やキャリア形成で
ネガティブな留年の末による退学は、かなりシンドイことが待っている
と憶測されるので、そうした学生を見ると何とかならんかなとよく思う時がある。


ただ、そうした境遇に入ってしまった(入りそうな)人間のことを
長い目でみていくことも、今自分が居る教職や学内の中で
よくよく考えて行かなくてはならないことだと思う。


最初、大学というところは多様で研究や勉学に何らかの崇高な
ものがあるんかな〜と思って入ってみたら、
中学高校の延長線のような事態が噴出しているのを感じて、
日本の高等教育の変化に我ながら戸惑う事がある。
https://www.gssc.kyoto-u.ac.jp/counsel/ryunen.html
http://d.hatena.ne.jp/QZM03354/20140201/1391237946

現役東大生が1日を50円で売ってみたら

現役東大生が1日を50円で売ってみたら

医学生の大量留年は「金」になる (医学教育シリーズVol.2)

医学生の大量留年は「金」になる (医学教育シリーズVol.2)