和歌山市


堺東を少し離れると、閑静な町並みがよくある。
最近あまり気にしていなかったが、南海高野線を隔てて
東の三国が丘周辺や西の旧市街は、都心というのに
自動車の交通量も少ない。特に旧市街東側は寺社が多くて、
緑もよく目にする。
ただ、旧態依然とした感覚の残るところがあり、
商店街は衰退しているし、人通りも少ない。
堺東は駐車場も少なく、放置自転車の対策でギスギスしてて、
自転車で気軽に立ち寄るという気にはなかなかならない。
1980〜1990年代のゴミゴミしていた当時と比べれば、
快適な町であることは確かなのだが。


4年ぶりに和歌山市を訪れた時、何年経っても変わらない
寂れっぷりかな〜と思いつつ歩いていたが、感覚的なのだが、
少しは変わってきたのかな?という印象を受けた。
多分それは、いつもと違うコースを歩いたのだからそう思う
ことも多々あるのだろう。




南海和歌山市駅前の商店街の様子は相変わらずだった。
商店街域もしっかりした区画の中にあり、
道路も歩道も広いところは、大阪とは違うところだ。
以前は、路面電車は走っていたが、大阪市電と同じく、
モータリゼーションの勢いで廃線となった。
現在でも自動車交通量は多いのだろうけれど、
LRTなどという近未来型交通システムも導入には、
打ってつけの都市のいうような気がする。
尤も、その供給に似合う乗客数と、乗降の目的にマッチした、
都市の再開発や再発見、アピールや新事業の展開などという
全体構造から考えることから洗い出さないと無理だろう。
堺や富山はLRTによって、都市の復活を目指そうとするが、
和歌山市の場合は、その逆から。
自分は大阪出身であるが、和歌山には妙に愛着を持っている。
10年経っても20年経っても余り変わり映えのしない都市なんだが、
よい雰囲気を残しつつ賑わって欲しい。